宮本里圭子さんインタビュー
精神保健福祉士とは入院する前から退院後まで、医療や介護、生活についての困りごとや問題を抱えている患者さんやご家族に関わり課題を解決するサポートを行っています。今回は七尾松原病院で働く5年目の宮本里圭子さんにお話を伺いました。
・現在、どのようなお仕事をされていますか?
今は病院で働いているので、基本的には受診の相談や、入院の相談窓口としての対応が大きいと思います。また、通院されている方の地域での生活の困り事や、入院患者さんの退院後までの支援、例えば退院後の生活の不安や心配ごとを軽減するために制度やサービスの紹介をすることが大きな仕事かなと思います。
生活面での相談で言うと医療費などの費用の相談や年金の申請などの相談が多いですね。退院先がみつからない方もたまにいますが、そういった方が安心して暮らせるようにサポートしています。
・七尾松原病院病院へ入職されるきっかけをお伺いできますか?
もともと、大学を卒業したら地元の能登に帰ってくるつもりでいました。大学で精神保健福祉士の資格を取得したので、能登地区で精神科を専門にやっている七尾松原病院を選びました。
・入職前後を比較して、良い面とイメージと異なる面をお伺いできますか?
昭和30年代からある古い病院なので、地域に密着して新しいことをそんなにやらないというイメージが有りました。ところが入職してからも「ぱいんの家」という障害者が働く場所を作ったり、24時間対応のグループホームを作ろうと企画したり、新しいことを常にやっているのが意外でした。
また精神保健福祉士が働く場所が病院だけでなく、地域で働く様々な場所もあるんだなと実感しました。私自身もぱいんの家で働いていた時は、利用者さんの就労のサポートをしたり、いっしょに目標をもって仕事に取り組むサポートをしたりしていました。
・仕事のやりがいを感じる時はどんな時でしょうか?
例えば、お金に困っている方に自立支援医療などの制度の紹介をして利用してもらうことで相談を受けた方が生活しやすくなったり、笑顔をみることができたら、この仕事をしていてよかったなと感じます。
また、以前に関わったことがある方と顔見知りになって、近況を教えたもらったりするとやっててよかったなと感じます。
いまはスキルや知識が追いついていないので、制度のことだったりまだまだ勉強中です。先輩方は患者さんや利用者さんのニーズを吸い上げて、新しいサービスをどんどん展開しているので将来的にはそこを見習いたいですね。
・Uターンをするにあたり不安などはありましたか?
仕事上クルマの運転をしなければいけないので、ペーパードライバーだった私は、ちゃんと訪問先に行けるのだろうかという不安が有りましたが、そんなことくらいですかね?仕事面では先輩方にも恵まれてよかったです。
・プライベートでの七尾の居心地はいかがですか?
七尾市は雑誌の住みよさランキングで上位だったのが意外でした。でもよく考えると病院の回りには大きなスーパーもあったり、役所も近くにあるし、住みよい地域だなと感じています。生活する上でクルマは必須ですが、ちょっと遠出して買い物や観光をするとしても金沢もお隣の県の高岡も近いですし、満足しています。